肛門とは
  気体(おなら)や液体、固体(便)をきちんと識別して排泄するという大変重要な機能を持った消化管の出口です。

『痔』の病気は大きく分けて2つに選別されます。
  
1 痔(いぼ痔・きれ痔)
2 痔ろう
 
 これらの病気は同じ“痔”という字を書いても根本的に違う病気です!

1)痔とは
直腸下部から肛門にかけては粘膜表面のすぐ下に細かい静脈がたくさん集まっています。長時間の座業(座り仕事)、便秘、妊娠などにより圧迫やいきんだ時のうっ血が繰り返されると、静脈の流れが悪くなりそこに血液の一部が滞ってしまい、静脈の一部がこぶのように膨らんで直腸の内側に突出してきます。これが痔核です。痔核の中で多いのが内痔核です。

―内痔核の程度―

第1度  排便時に出血があるが痛みはほとんどない

第2度  排便時に内痔核が肛門の外に出てくるが、排便後は自然に戻る

第3度  排便後に大きくふくらみ脱出した内痔核が排便後も脱出した
     ままで、指で押し戻す必要がある

第4度  内痔核が肛門外へ常時脱出したまま戻らなくなったもの

―内痔核の治療
症状の軽いものは便通を整えて、座浴、軟膏、座薬などにより治癒します。第3・4の高度の内痔核は手術の対象になることがあります。薬で9割は改善しますが、まずは専門医に相談することが必要です。

2) 痔ろうとは
肛門は便の通り道であり不潔になりやすい場所です。その為そこに感染を起こし穴を作ってしまい膿が溜まってしまう状態をいいます。

―痔ろうの治療―
手術が必要になります


内痔核あるいは痔ろうにおいて手術が必要になった際の入院の流れ

入院1日目

(手術前日)

・手術前検査
(胸部・腹部レントゲン、心電図、血液検査、必要時CT検査を行う事もあります。)
・緩下剤を内服
(21時より絶食、24時より絶飲となります。)
入院2日目

(手術当日) 

AM   点滴をします。
PM   14時〜15時頃より手術を始めます。
    腰椎麻酔(腰から針を刺し麻酔薬を注入します。)をかけ手術は
    医師と話をしながら行う事ができます。
    手術部位の痛みはありません。
    手術は1時間前後で終了です。手術後は8時間は床上で安静にして
    いただきます。
    その日は1日点滴をします。
    痛みが強い際は適時痛み止めを使用します。
入院3日目

(手術後1日目)

・1日絶食です。  問題がなければ夜から水分が開始になります。
・点滴をします。  (抗生物質)
・肛門の消毒をします。
入院4日目

(手術後2日目)

・ヨーグルトかプリンが開始になります。
・点滴をします。
・肛門の消毒をします。 
入院5日目

(手術後3日目) 

・お粥が開始になります。
・点滴をします。
・肛門の消毒をします。 
入院6日目 

(手術後4日目)

    

入院9日目

・常食になります。
・点滴をします。
・肛門の消毒をします。